帽子の世界、帽子屋の知恵袋
夏の繊維の比較表 天然素材・紙・化繊の違いと特徴
夏の繊維についての記述をしている際に少し気になったので、綿などの繊維も含めて比較表を作ってみました。繊維自体の特性ですので、後付けの加工次第で変わる場合もあります。特にポリエステル
まだ試作段階ですが。
| 素材 | 吸湿性 | 放湿性 | 耐久性 | 発色性 | 肌触り | 特徴・補足 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 綿(コットン) | ◎ | ○ | ○ | ○ | ◎ | 吸湿性・保温性・耐久性が高く肌当たりが良い。乾きは遅め。 |
| 麻(リネン) | ○ | ◎ | ◎ | △ | ○ | 放湿性が非常に高く涼感あり。綿に比べると硬めでハリ・とろみのある素材感。 |
| 麻(ラミー/苧麻) | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | △ | 強度と発色性に優れ、リネンよりやや硬めで紙素材や天然草に近いシャリ感を持つ |
| 絹(シルク) | ◎ | ◎ | △ | ◎ | ◎ | 吸放湿性・保温性に優れ肌に柔しい。水や摩擦に弱く、色持ちに難あり。 |
| レーヨン(ビスコース) | ◎ | ○ | △ | ◎ | ◎ | シルクに近い肌触り。水に弱く縮みやすい。 |
| ポリエステル | × | △ | ◎ | ◎ | ○ | 水を吸わず軽量。蒸れやすいが扱いやすく、形状安定・色安定に優れる。*加工による |
| ナイロン | × | △ | ◎ | ◎ | △ | 非常に強靭・軽量。スポーツ・アウトドア向き。肌当たりはやや硬めになりやすい。 |
| ペーパー(紙素材) | ○ | ○ | △〜○ | ◎ | △ | 繊維ムラが少なく、発色が安定。水濡れに弱く、経年変化は少ない。 |
| パナマ(トキヤ草) | △ | ◎ | ◎ | △ | ○ | 通気性・耐久性が高く夏向き。染まりにくくナチュラル色が中心。 |
| 麦(ストロー) | △ | ○ | ◎ | △ | △ | 硬く形状保持力が高い。遮熱性・実用性重視の夏素材。 |
| ラフィア | △ | ○ | ○ | △ | ○ | しなやかで折りたたみ可能。水分による色移り・退色には注意。 |
| シゾール/マニラ麻 | △ | ○ | ◎ | ◎ | △ | 高強度で発色が良い。繊維は硬めで癖がつきやすい。 |
| ブンタール | △ | ○ | △ | ○ | ○ | 非常に軽く上品な光沢を持つ希少素材。耐久性はやや控えめ。 |
- 2026.02.11
- 01:37
天然草素材| 花麦のはなし
カンカン帽やヴィンテージハットが好きな方はご存知かもしれませんが、
ストロー素材の一つに花麦と呼ばれるブレード素材があります。
「花麦のカンカン帽」などと言われ、下記写真のような素材を花麦だと
認識されている方も多いと思いますが、
この花麦とは一体何なのか?と思われた事はありませんか。
一般に使われるストロー素材と何が違うのか。
帽子業界内でも曖昧な定義で使われているため、少し調べてみました。
花麦をはじめ、ブンタールなど手の込んだ編みの天然草素材は、
伝統的に手先が器用で、きめ細かい工芸品づくりを得意とする
中国で作られてきたものが多くあります。
実際に中国の編み手まで辿って調べたところ、
「花麦」という名称は、あまり食用に向かない実が小さく茎の長い品種の小麦の茎から作られた
飾り編みのブレードの総称であることが分かりました。
上の写真のような編みブレードストロー素材だけが花麦というわけではなく、
実際にはさまざまな種類が存在するようです。
ちなみに写真の編み方は、現在では固有の名称は残っておらず、
単なる番号として「0359」と呼ばれているそうです。
この0359の花麦ブレードは、現在ではほとんど編み手がいないとのことで、
すでに編まれたごく少数の在庫が流通しているのみとなっています。
……使い道のない無駄知識かもしれませんが。
ちなみに、今年の春夏シーズンでも花麦のカンカン帽の入荷を予定しています。
透かし編みになった通気性の良いブレード素材ですので、
どうぞお楽しみに。
*上記は帽子に使われる花麦と呼ばれるものについてで、フラワーアレンジに使う花麦というのもあるそうですが、帽子の花麦は飾り編みの総称らしいので違うものかもしれません。花麦とは?
花麦ブレードのカンカン帽
- 2026.02.08
- 21:52
春夏の天然草素材について

春夏の帽子素材|天然草素材について
春夏の帽子素材として定番となるのが、天然草木を原料とした帽子素材です。
一般的にはこれらをまとめて「ストローハット」と呼ぶことが多いですが、
実はこの呼び方はやや広義的な表現になります。
「ストローハット」という呼び名について
本来「ストロー(STRAW)」は麦わらを指す言葉であり、
厳密にいえば、現在流通している天然草の帽子でも多くは麦以外の植物繊維を原料としていますが
当店でも分かりやすさを優先して総称としての「ストローハット」「天然草帽子」と表記しています。
少し分かりにくい点ではありますが、あらかじめご了承ください。
天然草素材の種類と特徴
春夏の帽子に使われる天然草素材は、
秋冬のフェルト素材に比べると種類が非常に多いのが特徴です。
代表的な素材としては
パナマ・ラフィア・ストロー(麦)の3種が挙げられますが、
実際には当店で取り扱う天然草帽子だけでも10種類前後の素材が存在します。
以下にそれぞれの素材の特徴をご紹介します。
■ パナマ
天然草素材の中でも高級素材の代名詞ともいえるのがパナマ。
特にメンズハットでは、世界中のブランドで多く採用されています。
パナマ帽はトキヤ草(パナマ草)と呼ばれる椰子に似た細長い葉をもつ植物の葉を裂いて
乾燥・漂白した繊維を手作業で編み上げた帽子です。
パナマの産地エクアドルの中でも生産地や加工地で様々な種類があり
たとえばクエンカという産地のものは漂白が強く白っぽい
モンテクリスティ産のものは漂白法が違うため黄色みのある色あいでしなやか、など。
目の細かさ・混じりの少なさなどで細かくグレードに区分されています。
特にモンテクリスティ産は最高級とされ、
編みの細かさによってファイン・スーパーファインなどの等級に分かれます。
中には一般市場に出回らない門外不出とされるものもあるらしいです。
数万円クラスでも製作に2か月近くかかると言われていますので、100万円を超える最上級品が存在するのも頷けます。
パナマの色味と耐久性
パナマ帽はナチュラルカラーが多い印象がありますが、これは繊維に含まれる油分が多く、染料が入りにくいためです。
その反面、しなやかさと耐久性といった点に優れており、
天然草素材の中では最もおすすめしやすい素材といえます。
Borsalinoの試験ではパナマキートはUPF50+相当の紫外線防止効果もあるようです。
■ ラフィア
夏のレディースハットで欠かせない素材がラフィア。
ラフィアという名前は知らなくても、メンズでも人気の細編みのハットは誰でも一度は見たことがあるはず。
ラフィアは
椰子(ヤシ)の若い葉を細かく裂き、乾燥・漂白した繊維を編み上げた素材です。
しなやかな柔軟性と使い込むほどにツヤが増し馴染んでいくのも特徴的な素材。
このしなやかさを生かすため細編みにして折りたためる仕様にすることが多く
折りたたんでもシワになりにくく、割れにくい
天然草としては非常に使い勝手に優れた素材です。
*パナマでも同じように細編みにして折りたためるものはあります。
ただ、パナマと同じく油分が多いため染料が定着しにくく、
濡れた状態での色移り、紫外線などによる退色は他の天然草よりも大きいかもしれません。
原産地はフィリピンやマダガスカルなどが知られ、
特にマダガスカル産は良質とされ、多くのブランドで使用されています。
■ ストロー(麦わら)
いわゆる麦わら帽子に使われる素材がストロー。
小麦の茎を編んで紐状(ブレード)にし、渦巻き状に縫い上げて帽子の形に仕上げたもので
中が空洞のため軽く、比較的硬めでしっかりした帽子に仕上がります。
熱・紫外線の遮蔽率も高いので、実用的にも夏向きの素材です。
ストロー素材はひも状のブレードを縫い上げるブレードハットに作られることが多く
繊維が太く硬いためパナマなどのように繊維を交互に編み上げていく石目編みの帽子は少ないです。
外国由来のものが多い天然草の素材の中でも、日本でも作られてきた素材で
こちら香川県でも昔は麦わら帽が盛んに作られていました。
麦稈真田とよばれ、帽子を作る用途に育てて早期に刈り取るため
染みがなく細くしなやかな繊維から作られた均一できめ細かいブレードは
四菱編みのカンカン帽など今ではヴィンテージハットにのみ見ることのできる素材になってしまいました。
香川原産の麦を使った麦わら帽復刻プロジェクトが進行しているようですので個人的に期待しています。
■ シゾール(マニラ麻・シナマイ)
近年、入手が難しくなってきた希少素材がシゾール。
フィリピン原産のマニラ麻(アバカ)から作られます。
「麻」と名がつきますが、分類上はバナナの仲間(バショウ科)です。
植物繊維としてはもっとも強度の高いものの1つで、
耐水性・耐久性がとても優れているため
古くからロープや漁業の網などに使われ
服飾素材としては帽子・バッグ以外ではほとんど見かけないものです。
意外なところではお札にも使われています。
艶やかな光沢をもつ植物繊維で、出来上がった帽子をみるととても薄く羽根のような軽さで
光沢感ともあわせてとてもエレガントな帽子に仕上がります。
前述のパナマに比べると繊維が硬めで、癖がつきやすいという難点はあるのですが
純白に漂白することが出来ることと染料の染まりがいいため
発色の良い様々な色合いに染めることが出来るのは衣料としては優れたポイント。
似た名前でパラシゾールという物もありますが、
これはシゾールが石目編み、パラシゾールがアジロ編みの編み方による違いとなります。
素材感の似た素材でラミエ(ラミー・苧麻・ケンマ草)などの素材もあります。
■ ブンタール
フィリピン原産のココヤシの髄を割かずに丸ごと使った繊維で
非常に軽く、艶やかな光沢のある高級素材です。
繊維を割かずに使うことと凹凸も少ないため、
非常に滑らかで均一な編み地に仕上がるのは特徴で
艶感を生かすためアジロ編みに仕上げられることが多いです。
美しい素材感と軽さから夏用帽子の最高級素材の1つとも知られていますが、
現在では編み手がいなくなってしまい、
既存に編まれた帽体がなくなれば作れないという絶滅危惧種のような存在です。
こちらも編み方によって名前が異なり、
石目編みはバクー、アジロ編みはパラブンタールと呼ばれます。
■ パンダン
東南アジア原産の熱帯植物ニオイタコノキの葉で、甘いバニラのような香りを持つので
料理やケーキなどの香り付けなどにも使われる素材です。
ストローのような硬めで艶のあるパキッとした質感を持った繊維にしあがります。
丈夫で耐久性も高いため、普段使いにもオススメしやすい素材となります。
■ バオ
ココヤシの葉を原料とした繊維で、ラフィアと同じく椰子から作られる素材ですが
バオは比較的硬めで丈夫、軽いのが特徴的な繊維。
しっかりしたシェイプを保てるため、クラシックな帽子に使われることが多いです。
あまり流通量は多くないので、希少な素材としても知られます。
■ 南徳草
陸稲の茎をつかった繊維で、硬めで耐久性のある強靭さがあり
ややラフなビンテージっぽい質感のものが多いように思います。
南特草ともよばれます。
■ カンピ草
吸湿・発散性に優れた天然のい草の一種で、主に軽量で涼しい夏用の帽子
(カンカン帽など)の素材として使用される繊維です。
撚って使われることも多く、ヨリカンピとも呼ばれます。
■ シーグラス
い草に似た海辺の水草を使ったサラッとした硬めな素材感の繊維で
耐久性・通気性に優れた繊維としても知られます。
晒しにもよるのかもしれませんが、
どちらかといえばくすんだグレーっぽい色味のものが多いような印象です。
■ その他の素材
他にも
バンブー・ジュート・コーン・エチェンゴンドッグ(ホテイアオイ)など様々な種類があり
それぞれ違った質感・雰囲気があって面白いです。
天然草帽子を選ぶときのポイント
- 使用シーン: フォーマルならパナマ、カジュアルならストローやジュート
- 携帯性: 折りたたみたいならラフィアやパナマの細編み
- 耐久性: 長く使いたいならパナマ、ラフィア、シゾール
- 予算: お手頃ならジュートやストロー、高級ならパナマやブンタール
- デザイン: 色にこだわるならシゾール(発色良好)、ナチュラルならパナマやラフィア
*パナマ・ラフィアは耐久性は高いのですが、色焼け・退色しやすいため
色の耐久性は低いです。後日別記事にします。
天然草の帽体は、年々原料・職人ともに減少しており入手が難しくなっています。
それぞれの素材が持つ質感・風合い・歴史を楽しめるのも天然草帽子ならではの魅力です。
だからこそ、今ある素材や技術を大切にしていきたいもの。
自分に合った素材を見つけて、長く愛用できる一品を選んでくださいね。
| 素材名 | 質感 | 重さ | 耐久性 | 価格帯 | おすすめシーン |
|---|---|---|---|---|---|
| パナマ | しなやか | 軽〜中 | ◎ | 高 | フォーマル・長期使用 |
| ラフィア | 柔軟 | 中 | ○ | 中〜高 | お出かけ・旅行 |
| ストロー (麦わら) |
硬め | 中 | ○ | 低〜中 | カジュアル・実用 |
| シゾール (マニラ麻) |
硬め・光沢 | 軽 | ◎ | 高 | エレガント |
| ブンタール | 滑らか・光沢 | 極軽 | ○ | 最高級 | 特別な場面 |
| パンダン | 硬め・艶 | 軽 | ◎ | 中 | 普段使い |
| バオ | 硬め | 軽 | ○ | 中〜高 | クラシック |
| カンピ草 | 硬め | 軽 | ○ | 中 | 涼しさ重視 |
| シーグラス | 硬め | 軽 | ◎ | 中 | カジュアル |
| バンブー (竹) |
硬い | 軽~中 | ◎ | 中 | 和風テイスト |
| ジュート (黄麻) |
粗め | 中 | ○ | 低 | コスパ重視 |
| 南徳草 | 硬め・ラフ | 軽 | ◎ | 中 | ビンテージ風 |
番外編 ■ペーパーストロー
厳密には天然草ではありませんが、帽子としてはずいぶん前から天然草の代替としてペーパーストローは使われてきました。
*海外製の帽子でTOYO STRAWという名称でよく使われています。
STETSONのペーパーストローのウエスタンハットも古くから和紙素材を使っているようです。
一般的に紙素材は、トイレットペーパーやティッシュペーパーなど日本の紙質が良いこともあって、
水に弱い、破れやすいような印象が強いと思いますが、
特に和紙は植物繊維を抽出して作られた不織布のような繊維の固まりに近いもので
耐久性も高く、加工次第で水をはじくようにも、手洗いも可能な強度がある素材も変わります。
昨今ではパナマなど天然草素材の減少や価格高騰や加工技術の進歩などから
従来にくらべ質感・取り扱いも各段に良くなったペーパー素材もたくさんあり
天然草に比べて、
・安定的な供給が可能
・繊維の太さ・色にムラができにくい
・染色性が良く劣化しにくい
・割れにくく折り畳みにも対応可能
といった特徴があります。
- 2026.02.11
- 01:44
秋冬のフェルト素材について
秋冬の帽子素材として欠かせないフェルト。
フェルトとは、羊毛や獣毛、合成繊維などを織らずに、
熱・水分・圧力を加えて繊維同士を絡ませ、圧縮・凝固させた不織布状の素材の総称です。
起源には諸説あり、
ノアの箱舟の床に敷き詰めた羊毛が、雨水と動物たちの体温、踏みつけによってフェルト化した話や、
聖クレメントが敵に追われた際の足の痛みを和らげるために靴底に羊毛を敷いて走り続けた結果、フェルト状になっていた話などが伝えられていますが、いずれにしても、その歴史は紀元前6500年頃まで遡るとも言われ、
フェルトは人類最古の繊維製品のひとつとされています。
フェルトは一般的な衣類素材としては多くありませんが、
帽子においては非常に理にかなった素材です。
立体感が重要な帽子にフェルトが多用されてきた理由がここにあります。
一見すると同じように見えるフェルト帽子ですが、
実は原料となる毛の種類によって、
かぶり心地・表情・耐久性、そして価格まで大きく異なります。
主なフェルト素材は、
ウール・ラビット・ビーバー。
フェルト帽子の魅力を知るうえで欠かせないのが、この「フェルトの種類」です。
羊毛を原料とした、もっとも一般的なフェルト素材です。
ウールフェルトは丈夫で扱いやすい反面、繊細な表情は出にくい素材です。
気軽に被れる一方で、艶感やエイジングを楽しむタイプではありません。
ただ近年は、ラビットやビーバーの価格高騰を背景に、安定的なウールとのミックス素材が増えています。
ウール100%のものでも非常にきめ細かくラビットファーフェルトのような質感を持つ素材も登場しており、今後注目度の高い分野です。
兎毛(ラビット)を使用したフェルト。 繊維が中空構造のため軽く、成形性にも優れ、 直毛のためフェルト化しやすいため ミドルクラスから高級ラインまで幅広く使われています。 近年価格が高騰してきたとはいえ「価格・品質・見た目」のバランスが非常に良く、
初めての本格フェルト帽子としても最適な素材です。
表面加工の違いによって、
毛並みの長いメリュージーヌ・ビーバー(ビーバーの毛ではありません) 、
やや毛足のあるベロア、 短めに刈り込んだファープレーン、ファープレーンをさらに磨きこんだアンテロープなど、
表情のバリエーションも豊富です。
ビーバーの毛を使用したフェルトは、
歴史的にもトップハットなどに多用されてきた最高級素材です。
かぶった瞬間に分かる軽さと、吸い付くようなフィット感。
ヌメリのある肌触りと、深みのある発色は別格です。
繊細な素材感を持ちながら耐久性にも優れ、
価格は高くなりますが、
10年、20年、一生ものとして付き合える帽子素材と言えるでしょう。
近年はインフレや動物愛護の観点など、
さまざまな要因からラビット・ビーバー素材は年々希少性を増しています。ビーバーフェルトは取り扱いを中止するメーカーもあり、
帽子屋としても悩ましい状況ですが、
素材の選択肢や価値観も時代とともに変化していくのかもしれません。
秋冬のフェルト素材について|フェルト帽子の素材別特徴
防寒性・防風性・成形性に優れ、古くから世界中で帽子づくりに用いられてきた伝統素材です。
フェルトとは?|世界最古の繊維素材とも言われる理由
なぜ帽子にフェルトが使われるのか
フェルト帽子は「素材の違い」で大きく変わる
(過去にはヌートリア、セルベルト、ビキューナ・カシミア、ミンクミックスなども使われていました)
■ウールフェルト|もっとも身近なフェルト素材
特徴
向いている帽子
帽子屋的ひとこと
ウールフエルトの帽子
その他のウールフェルトの帽子はこちら
■ラビットフェルト|バランスの良い主力素材
特徴
向いている帽子
帽子屋的ひとこと
ラビットファー素材の帽子
その他のラビットファーフェルトの帽子はこちら
■ビーバーフェルト|フェルトの最高峰
特徴
向いている帽子
帽子屋的ひとこと
・ビーバー素材の帽子
その他のビーバーフェルトの帽子はこちら
- 2026.02.11
- 03:24
ベレーの直径サイズとかぶり口サイズについて
フランスとスペインの国境地帯に広がるバスク地方が発祥とされるベレー帽は、 つばのない丸く平らな形状が特徴の帽子。 一般的にはフェルト素材で、TOPに「チョボ(つまみ)」の付いたものが 伝統的なスタイルとされています。
水平にかぶったり、目深にかぶったり、斜めにかぶったり、浅くかぶったりと、 かぶり方次第でさまざまな表情を楽しめる、 シンプルでありながら奥の深い帽子のひとつです。
黒・濃紺・赤の3色が伝統的な色とされており、 バスク地方にルーツを持つ老舗メーカー「LAULHERE(ロレール)」の 伝統的なシリーズ Heritage Line では、 基本的に黒と濃紺のみが定番カラーとして展開されています。 ※定番色以外に別注カラーが存在するものもあります。
ベレー帽は直径サイズによって印象が大きく変わります。 一般的には9インチから11インチ程度までが主流です。
- 9インチ: 直径約24〜25cmの小ぶりなシルエットで、 横への広がりが比較的控えめなタイプ
- 10インチ: 直径約26〜27cmの標準的なサイズ感で、 大きすぎず小さすぎず、バランスの良いシルエット。 斜めにかぶるなどのアレンジもしやすいサイズです。
- 11インチ: 直径約29〜30cmの存在感のあるシルエットで、 斜めにかぶったり、庇(ひさし)のようにかぶったりと、 印象的なスタイリングがしやすいサイズです。
※12インチ以上の大判サイズや、10.5インチなどの中間サイズもあります。
ここで一つ注意したいのが、 頭周りのサイズが変わっても、直径サイズ(帽子全体の大きさ)は同じ という点です。
例えば同じ10インチでも、頭周り55cmと65cmでは、 ベレー帽のボリューム感や横への広がり方が大きく異なります。 55cmの場合は、まるで11インチのようなボリューム感が出る一方、 65cmの場合は横への広がりが少なく、すっきりとした印象になります。
9インチではもともとのボリューム感が小さいため、当店では9インチサイズは最大60cmまでの展開としています。

当店では54cm〜65cmまで幅広いサイズ展開のベレー帽を取り扱っておりますが、 サイズと直径の組み合わせによって見え方が変わる点は、 あらかじめご留意いただければ幸いです。
目安としては、
・55cm以下の小さいサイズの方は「9インチ」
・62cm以上の大きいサイズの方は「11インチ」
が比較的バランスよく見える場合が多くなります。
※最終的にはお好みのボリューム感やかぶり方のイメージによりますこと、 あらかじめご了承ください。
合わせて、ベレー帽の基本的なかぶり方についてもご紹介いたします。
※LAULHERE資料より引用

- 2026.02.08
- 21:56
吸汗ライナーエリプリについて
帽子の内側のかぶり口にある帯状の汗取りは、スベリ・スエットバンド・汗留めなどとも呼ばれ、
かぶった時の収まりを良くする留めとして、また汗留めとしても役立つ大切なパーツです。
特に羊革は銀面が弱い傾向があるためご注意ください。
帽子の汗取り(スベリ/スエットバンド)と吸汗ライナーの使い方・注意点
洗えない帽子に「吸汗ライナー」を使うメリット
ストローハット・パナマハット・フェルトハットなど、
洗濯ができない(しづらい)帽子では、汗取りの額(ひたい)部分に
吸汗・防臭・抗菌機能のある吸汗ライナーを使う方も多いと思います。
特に汗をかきやすい春夏の帽子は、帽子本体へ汗が染みるのを防げるため、
汗ジミ対策になり、気になる臭いの予防にもつながります。
サイズ感は少し小さめに(目安:5mm前後)
ライナーを付けると、多少(目安として約5mm程度)サイズ感が小さめになります。
そのため、もともと余裕のないサイズの帽子には付けづらい場合がありますが、
うまく使えると帽子の持ちが断然よくなります。
粘着テープが強い場合の注意点(布・革のスベリ)
ただし、吸汗ライナーの粘着テープが比較的強力な場合、貼り付ける面には注意が必要です。
データが十分に揃っていないため断定はできませんが、素材によって次のようなケースがあります。
・布面:付け外しを繰り返すことで、表面が毛羽立つ場合があります。
・革面:長期間貼った場合、剥がす際に革の表面を傷めたり、
銀面(ぎんめん)がはがれる場合があります。
牛革は丈夫なため、比較的問題が少ないようですが、
もし「支障があった」「うまくいかなかった」などの事例をご存知の方がいらっしゃったら、
ぜひ教えてください。

- 2026.02.11
- 01:47
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ハットの梱包について
当店から帽子をお送りする際の梱包状態について、ハットの場合、クラウンが収まるぐらいの高さのボール紙を輪にしたものに
ハットを逆さまにして入れて梱包するものがあります。
特に中折れ帽など形の付いた帽子で型崩れする場合などに使うのですが、
時々逆に入っていると思われるかもしれないので参考にお知らせします。
このやり方だと、帽子を箱の中央にある程度固定することが出来るため
接触による型崩れが少なかったり、前つばの下りたつば型の場合などにも
形を保持することができます。


オープンクラウンの型の付け方
時々お問い合わせいただくのですが、丸型のオープンクラウンの帽子の中折れ型の付け方を動画にしてみました。参考にしていただければ幸いです。
この動画ではスチームをせずに型付けをしていますが、
スチームを当てると帽体を形作る糊が柔らかくなって整形しやすくなりますので
硬めの帽子の場合にはスチームを併用すると良いです。
この動画では、上から見た際の形からティアドロップ型、しずく型と呼ばれるヴィンテージハットにもよく見られる形にしています。
凹凸が多くなりますので、高さのあるオープンクラウンのハットにオススメです。
ハットの折り畳み方
ハットの折り畳み方について文章だと分かり難いので画像を作りました。
この帽子に限らず、フェルトハットなど大抵のハットは同様な折り畳み方ですが、
帽子によってはクラウンTOPのへこみを丸くせずに
センターがへこんだまま折りたたむ場合もあります。
丸めた際の留めが無い帽子はゴム紐などを持っていると便利です。










